大内青坡 「ヴィナスの水浴」 油彩 キャンバス P8 -個人 蔵-
大内青坡(1896-1879)
◆画歴
◆解説 死後、銀座アートホールで開催された「大内青坡遺作展」で初めてその作品を知った人も多く、その質の高さは驚くべきものである。それ故、没後デビューの画家とも称されている。 明治の宗教家、大内青巒の三男として生まれた作者は、東京美校(現東京芸大)西洋画科に学び、在校中に文展(現日展)、太平洋画会などで入選、卒業後は大乗美術会、新興美術家協会などを設立し活躍したが、38歳の昭和9年以来、ぷっつりと作品の公表をやめてしまった。 これまでに、ごくたまに太平洋展に出品したのと、実弟である彫刻家の大内青圃氏との二人展を一度開いただけである。しかも戦災で昭和10年以前の作品のほとんどを焼失してしまい生涯の作品をふりかえるすべはない。 ここに紹介する作品は現存する貴重な1点である。私はこの絵を一見した瞬間に全身に震えるようなショックを感じた作品である。埋もれてはいても、いつか現れずにおかない運命の芸術だったという感が深い。 静かで祈りの気配が漂い抑制のきいた色調の底に、そこはかとない輝きを秘めている。舌を巻かせる素描力に支えられ人物の目や唇の描写が生きている。 美の真髄を表現した作品といっても過言でない。清らかさと聖なる美に満ち溢れた隠れた名画であると思っている。 ◆フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』に抜粋投稿済 |
